年々夏が苦手になっている、Sassowです。
個人的にZ◯Pとかその辺の朝の情報番組が苦手で、
いやもうエンタメとか若いギャル間での流行りとかどうでもいいですって毎朝なります。
ワタシはニュースが見たいんだっ。
で、まぁその中で「若い女性にGoProがウケている」なんて出てくるし。
中高生がマイGoProとかいやいや何処からその金出てきたんやねんと。
いや、人様の家庭にどうこう言うつもりはないですけど
「インスタ映えがぁ!」とか言っちゃってる子らが数万円のGoPro。
うーんスマホに広角レンズ付けれるばええやん?とか思っちゃう。
若しくは半値で広角カメラ買えるやないのとか思っちゃう。
というかホントにあんな高級品をみんな持ってるのかしら、とかね。
まぁでもこの流れでウェアラブルカメラが市民権を得て、
安くて高性能なモノが増えて来てくれればまた選択肢が増えていいのかしら。
何せ世の中を動かしてるのはギャルですもの。
彼女らがイイと言うたらオッサンらは一生懸命支持する世の中ですもの。
なるほど…いい絵だっ。
静音・消音化の第一弾はシリンダーヘッドダンパー
で、先日からお話を始めておりますマルイ AK47Cの静音・消音化について、
未だに静音・消音化の直接的なお話が進んでおらずゴメンなさい。
●【マルイ AK47C】電動ガンメカボックスの静音・消音化カスタムに挑む① レシーバー改修して失敗篇
●【マルイ AK47C】電動ガンメカボックスの静音・消音化カスタムに挑む② ダンパー投入事前準備篇
大丈夫ですよ、今回はちゃんと静音・消音化っぽいお話をお届けしますよ!!
そう、今回のお話は、前回の更新でも触れておりますが、
シリンダーヘッドにクッションダンパーを追加するというお話です。
このシリンダーヘッドとピストンヘッドが当たる部分に緩衝材を入れて、
ピストンの打撃音を小さく=メカボックスの動作音を小さくしようという目論見です。
なお、今回更新内容の動画もご用意致しました。
手っ取り早くそちらをご覧いただければこの記事は読む必要があんまりございません。
詳細な解説などを文字に起こしておりますが、すっ飛ばしていただいてもオッケイですので。
文字打つのって意外と大変なのよ。
●理想のシリンダーヘッド静音ダンパー
今回ダンパーを入れるにあたり、いくつか理想のダンパー像を考えておきましたので
そちらを先にご紹介しておきます。
①静音性の高さ
②厚み5mm以下
③一定の耐久性
④ダンパー表面の粘着性が少ない
理想①「静音性の高さ」に関しては静かにならないとどうしようもないので当然。
理想②「厚み5mm以下」は一応前回お伝えした内容で対策はしましたが
これ以上の厚みが増すとピストンロックの可能性が出てくるのと
あまりに厚いと初速低下が著しくなっちゃうという点からとりあえず5mm以下を基準にしました。
ただ、ピストンの押し出し量が減る=初速低下は確定なダンパー挿入ですので、
5mmのロスがどの程度響くのかはわかりません。
また、理想③「一定の耐久性」に関して、
ダンパーが破損するくらいならいいですがギアの隙間なんかに挟まっちゃうと最悪ですし
やはりある程度の耐久性がないとそもそもサバゲーどころではございません。
理想④「ダンパー表面の粘着性が少ない」はこれ何なのかと申しますと、
ピストンヘッドとダンパーがくっついちゃうようだと
ダンパーが剥がれたりピストン後退が遅れたりしそうだから。
また使用していないときにもくっついちゃうとマズいだろうなぁと思って、
出来るだけくっつかないものが理想です。
とにかく初めての作業なので感覚も良く分かりませんが、
とりあえずこれらの条件を元にダンパー選びすることにしました。
シリンダーヘッドダンパー選び
じゃあ実際にどんなものをダンパーとして採用するのか、
良く見聞きする緩衝材として★ソルボセインを採用するという手もございましたけども、
せっかくならと、7種類のそれっぽいものを購入してみまして、
そこからちょっと実験的な事をしてダンパーを選んで最適なモノを選ぼうと考えました。
購入した基準は…それっぽいものというだけで、
衝撃吸収!!とか高耐久!!とかいう文字に踊らされつつゴム製でダンパーっぽいもの。
ソルボセインはホームセンターに売ってなかったので悩んだ末敢えてスルーしてみました。
購入した7種類がこちら。
候補①★光 丸ゴム 28×3mm(ゴムクッション3mm)
●3mm厚、28mm径
●素材不明(ゴム?)
●表面はつるつるでくっつかない
●指で押しても割りと硬い
候補②★光 衝撃吸収(ハプラゲル) 28×3mm(ハプラゲル3mm)
●3mm厚、28mm径
●ハプラゲル素材
●表面はナイロンジャージ(フェルト)でくっつかない
●指で押すとぶにゅっと広がる
候補③★光 丸スポンジ 28×5mm(スポンジクッション5mm)
●5mm厚、28mm径
●スポンジ(SBR?)素材
●表面はさらさらでくっつかない
●指で簡単に押せる
候補④★マテック 白ゴム 100×100×2t mm(白ゴム2mm)
●2mm厚シート
●エチレンプロピレンゴム素材
●表面はさらさら
●指で押すとぐにゅっという感触
候補⑤★WAKI NRスポンジゴム(NRスポンジゴム5mm)
●5mm厚シート
●天然ゴム素材
●表面はさらさら
●低反発クッションみたいな感覚
候補⑥★マテック プレーンゴム 100×100mm(プレーンゴム1mm)
●1mm厚シート
(動画で1mmとしてますが…2mmくらいあるかも)
●クロロプレンゴム素材
●表面はつるつる
●ウェットスーツみたいな感覚
候補⑦★マテック グリップゴム 100×100mm×2mm(グリップゴム2mm)
●2mm厚シート
●クロロプレンゴム素材
●表面はボコボコ、やや粘着性
●グリップ力高そうだけど押すとよく縮む
どうでしょうか、それっぽい素材というのが伝わりますでしょうか。
●静音ダンパー選び実験
この厚みも素材もバラバラなこれらをダンパー候補として準備したんですが、
じゃあ採用するのはどれにしようかしらということでそれぞれを試してみないとイケません。
コレを一個ずつメカボックスに入れて音を測って…
ってのがワタシの性格的にも時間的にもまず無理なのでやってらんねぇだろうと、
あくまで参考程度ですけども性能比較のためにちょっと実験してみました。
これである程度各素材の消音性能は比較出来るんじゃないかと、
手軽で緩めの実験で各素材の最大音量を計測してみました。
跳ね方に関してはスプリングでピストンを押し込むのでそこまで気にする必要はないと考えましたが
イメージ的には衝撃を吸収してくれる跳ねないもののほうが有用だと思います。
で、結果ですけども音に関しては動画を見てやってください。
あんまり比較になるかわかりませんが、どうでしょうか。
各素材の最大値はこのようになりました。
なるほど…この感じだと候補⑦グリップゴムが一番優秀なのね。
他に白ゴムも薄くて結構静かだし、ハプラゲルはとにかく跳ねなくてイイ感じ。
ただちょっと薄すぎると耐久性が疑問なのと縮みすぎて逆に静音性がないんではないかしら?
などと考えたりしまして更に追加実験してみました。
グリップゴムと白ゴムを合体させてみても4mmだしどの程度静かになるのかチェックしてみます。
いや、コレ最強なんじゃね?
おっと、80.4dBA。いい感じっ。
ということで、直感と実験結果を元にまぁ2つくらいならメカボックスで実際に試してもいいかと、
候補②ハプラゲルと追加候補「グリップ+白ゴム」の2つを実際にシリンダーヘッドに貼り付けてみて
そのときのメカボックスの音を拾って最終評価をしてみることに。
今思うとグリップゴム単体でもやってみればよかったかなぁとも思いますが、
2mmと薄くて結構ちゃんと押すと縮むので耐久性とピストンの強力な打撃は抑えられないかもと
今回正式採用はスルーしております。
メカボックスに組んで静音ダンパーテスト
さて、候補が絞られたのでいよいよメカボックス内部に組み込んでみます。
●ダンパー候補「グリップゴム+白ゴム」
まずは追加候補「グリップ+白ゴム」の静音ダンパー取り付けの様子。
割りと適当な工作ですがカタチを整える際にはデザインナイフを使いました。
またゴム同士、シリンダーヘッドへの接着に関しては★セメダイン スーパーX2を使用、
コレでくっつかなければモノの接着は諦めろと以前誰かおっしゃってましたので。
また、シリンダーヘッドに元々付いていたゴムダンパーですが、
このシリンダーヘッドはかなり薄いダンパーでほぼ効果がなさそうなものだったので
剥がさずにそのまま上から静音ダンパーを取り付けています。
で、出来たのがコレ。
このようにピストンが当たるとゴム収縮で横に広がると思われるので、
その分余裕をもたせようとシリンダーヘッド外径より小さいダンパーにしてみました。
当然シリンダーヘッドの排気口の大きさに合わせて中央に穴も開いてます。
早速メカボックスを組み上げて、静音ダンパー投入前と比べてみます。
このテストはダンパー以外はグリスの塗り替えなど何も行っておりません。
お、まずまず成功なんでないのコレ。
多少騒音計のズレや室内の密閉具合などで誤差はあるかもしれませんが、
それでも音質は小さく篭ったものになったし数値も下がっているのでオッケイでしょう。
ああ、良かったこれで無事完了だわと、
耐久性テストがてら100回ほどセミ動作をさせてみてたら途中でノズルから白黒の何かがぽろり。
何故かワタシのセンサーが反応しないこの方。
接着が甘かったのか硬化時間が足りなかったのかカット方法が不味かったのか、
作ったダンパーの一部が欠けて出てきちゃいました。
多分こんなに早く欠けたのは恐らく上記の通りワタシの雑さによるものと思われます。
思われますが、それでも決して耐久性が高いということではないとも取れます。
これじゃあ安心してサバゲーに持ち出せねぇやということで
もう一つの静音ダンパー候補を試してみることにしました。
●ダンパー候補「ハプラゲル」
もう一つの静音ダンパー候補は音の小ささと衝撃吸収性、
更に表面がナイロンジャージで覆われていて張り付きの可能性皆無な候補②ハプラゲル。
早速先程の合体ダンパーを外してシリンダーヘッドに付け替えました。
先程以上に雑な作りな気がしますけども…ゴメンなさい。
一応気にしたのはダンパー表面がキレイな平面になるように接着して、
ピストンヘッドが均一に当たるようにとの願いを込めたことくらいで割りと雑。
「まぁもう動いてくれれば多少静かじゃなくてもいいや」と
何故か当初の目的を忘れつつ作業しておりましたが、メカボックスを組み上げてテスト。
「あら、意外とさっきと変わらないっ」
テストの精度の問題はとりあえず置いといてくださいゴメンなさい。
このテストでは先述の追加候補「グリップ+白ゴム」と比べても
そこまで音量は変わらないという結果が出てきました。
その前の実験では結構差があったのにと思いつつだったので意外ではありましたが、
理由として考えられるのは収縮率だと思われます。
多分追加候補「グリップ+白ゴム」はピストンヘッドの強力な打撃でがっつり縮んでてしまい
その衝撃をシリンダーヘッドにいくらか伝えてしまっているものと思われます。
ただ静音性は高い為にこれくらいの数値ということでしょう。
しかし候補②ハプラゲルは実験から見ても衝撃吸収力は高そうなので、
そこまでシリンダーヘッドへは衝撃を伝えていないのが奏功しており、
これがメカボックス静音につながっているものと思われます。
また、耐久性に関しても100回くらいのセミ動作では問題なし。
開けてみて確認しましたが少しナイロンジャージがほつれ気味になっているくらいでした。
ある程度で交換は必要だとは思いますが、それでも使えないほどではなさそう。
静音ダンパーを入れた結果
ということで、今回はこの候補②ハプラゲルを静音ダンパーに採用することにしまして、
あとは実際に組み上げてみて静かになっているのかと初速やサイクルがどうなのか。
●静音チェック
まずは音の大きさをチェックするために静音・消音化の最初の記事と同様の方法で
その音量を検討した模様をご覧ください。
①電動ガンから騒音計まで約1mの距離から測定
②数回撃ったときの最大値で評価
●★S&T 0.2gバイオBB弾使用
●★イーグルフォース EA1350 7.4V Li-Poバッテリー
●6畳、正方形の室内
●カスタム前
●セミオート(5回射撃): 96.9dBA
●フルオート(2回射撃):101.0dBA
●静音ダンパー投入後
●セミオート(5回射撃):95.4dBA(-1.5dBA)
●フルオート(2回射撃):99.8dBA(-1.2dBA)
このテストに関しても精度にはあまり自信はありません。
しかもこの方法だと発射音も含まれてしまうのでメカボックスの静音を拾うには、
ちょっと甘い実験だとも思っております。
なので参考程度にご覧いただければと思いますが、
それでもセミだけでなくフルオートでもある程度音は小さくなったみたいです。
●性能チェック
一方で気になるのは性能。特に初速です。
シリンダー内容量で、しかも最もピストンが加速する部分の容量が減っているので
当然初速は下がっているハズなんです。
測ってみた結果がこちら。
●セミオート10発での平均初速:95.791mps → 91.999mps (-3.792mps)
●サイクル:18.64rps → 19.15rps (+0.51rps)
※ただしこの前にFETを投入したので参考程度
ということで、結構下がりました。
ただ、まぁ90mpsは越えてるし最大92.75~最小91.02mpsと割りと安定しているようなので、
まぁこんなもんかなというのが正直な感想でした。
本日の動画と次の静音・消音化は
ということで、まずはここまでのお話を動画にまとめてみました。
やっぱり音なので、聞いていただいた方がいくらか分かりやすいんじゃないかしらと。
●電動ガンのメカボックス静音化カスタム① 「ダンパー素材篇」
こうして聞いてみると、特に組み上げたあとの音の違いは…ない?
まぁ騒音計の数値でなんとなく良くなったかなぁ程度にしか思っておりません。
そう、この動画を撮ってて振り返ってみて思ったのが
メカボックスの動作音の「ゥウィッ!!」ってギア音、これが気になる。
気になっちゃんですね、もう。
せっかく手持ちにはグリスが数種類あるので
じゃあギア音が一番ちっちゃいグリス選びでもしてみようじゃないかということで
次回はメカボックス静音・消音化の続編「ギアグリス選定篇」をご紹介します。
色々やったんです。そしてめちゃくちゃ疲れました。
次回もあんまり精度の高い検証をしているとは言い難いんですけども、
動画も一応編集しておりますので参考程度にしてもらえたらば。
この静音のお話、果たしてちゃんとしたオチになるかは不明ですが、
もうちょっと続きますので!!
ああっ、長かったなぁ…今回の記事。
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